2008.5.17〜18
一ヶ月以上前から楽しみにしていたイベントがあった。
アースデイのイベントのひとつとして行われる
『 Natural high!』 がそれである。
オートキャンプをしながら大自然に囲まれた土地で
やってくるミュージシャンの曲をノリノリで聴くもよし。
やってくるミュージシャンの曲をしんみり聴くもよし。
数あるブースを転々として過ごすもよし。
ただまったりするもよし。
野外フェスの理想形を追い求めたまさに”自然派”のフェスティバルなのである。
最近べらぼうに流行っている”フェス”には正直抵抗があった。
もともと、僕はノリノリな人間ではないからだ。
山仲間のひろんぼさんにこのイベントの存在を知らされて以来
僕は行きたくて仕方なかった。
はしゃぐのが苦手な僕みたいな者には、まさに持って来いだと感じたのだ。
いろいろとバタバタして当日の深夜
ひろんぼさんと僕を乗せた同じく山仲間・たぁさんのライトエースは目的地へと進む。
辺りが明るくなり始めた時間に目的地近隣の道の駅『道志』に到着。
とにかく寒い・・・。なんで白い息が出てるんだ・・・?
既に普通とは思えない台数の車が停まっていた。
車から降りる人は皆、独特のオーガニックなファッションで
「こりゃ、間違いねーな。」
と、目的地が同じであることを確信する。
入場は10時まで出来ないようで、寝たりフラついたりで時間潰し。
9時30分をまわった頃、
車が次々と出発するのを見て、我々も後に続く。
道志の森 オートキャンプ場
そこが今回の舞台である。
案内に従うままに車を進めると、奥の山の斜面まで連れて行かれた。
さて、とりあえず幕営だ。

写真手前が我々にあてがわれたサイトだ。
隣のキャンパーの方々に挨拶。
とてもいい人たちであることは見ただけでわかった。
あくまでもオートキャンプがメインのようだった。
楽しみ方はそれぞれ。

朝とはうって変わって、日差しが出ると半袖一枚でも暑いくらいだった。
準備ができてとりあえずビールを一杯。
丁度お昼なので、一品作ることに。
茹でたマカロニ、大豆、イシイのとりぞぼろを
ミートソースで和えたオリジナル。
いつか山で作ろうと思っていたので試作が出来てなにより。
味も満足のいくもので気分は上々だ。
サイトから少し歩いたところでは所々でイベントが始まっている。
さあ、行こうか。
と、思っていたら
早々とひろんぼさんが眠りについてしまった。
たぁさんと二人で向かうことに。

メインになる池の周りには
有名アウトドアブランドのブースが並んでいた。
とにかく激安で、たぁさんは迷う事なく何点かお買い上げだ。

手前の林間サイトには『B*P』や『GO OUT』など雑誌関係のブース。
さらにはオーガニック系衣類のブースが数多く並ぶ。
既に多くの人で賑わっているようだ。
その奥にある音楽のメインステージでは
一組目のアーティスト『旅団』が
幾多の楽器を見事に融合させ、その独特の世界に我々を一瞬にして包み込んだ。
この迫力、たまらない。
ほとんどの人の体は、左右に大きく揺れていた。

キャンプ場内には川もある。

そんな自然と対面しながら少し進むと
もうひとつ音楽ステージがある。
コチラはしんみり系のアーティストが主のようだ。

気がつくとポツリポツリと雨が落ちてきた。
干している寝袋・・・・。
おそらくひろんぼさんは起きていないと推測した二人は迷う事なくサイトへと引き返した。
予想に反して、ひろんぼさんは寝袋を取り込んでくれていた。
どうやら隣のキャンパーの方々が
「寝袋、濡れちゃいますよ。」
と、ひろんぼさんを起こしてくれていたらしい。
うーん、やっぱりイイ人たちだ。
その後、雨は本格的に降り出し
僕らはタープの下から動けなくなってしまった。
ただ酒を飲む我ら。
それでも夕方前には雨は止み、ここぞとばかりに夕食の準備に取り掛かる。
| 定番のご飯にバーベキュー。 日が暮れたころにはローストチキン。
腹いっぱい。 |
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ちょうどチキンを食べ終えた頃、
再び雨が降り出した。
ひろんぼさんは
「着替える。」
と言ってテントに潜り込むと
それから外へ出てくることはなかった。
あれ・・・?
その後、降り続く雨をぼーっと見つめていると
たぁさんも椅子に座ったまま寝てしまったようだ。
あれあれ・・・?
22時をまわった頃に雨はようやく止み
僕は二人を残して下へ向かうことにした。
そこは
ひとつひとつが違う顔を持つ無数のキャンドルが
夜の池をロマンチックに彩っていた。

思っていたよりは人がいなかった。
もっと溢れかえっているのかと思っていたのだ。
また違うエリアで行われるライブのほうへ行っているのだろう。
そりゃそうだ。
これだけ演出があればカップルも動かないさ。
それも気にせず
「ちょっと失礼。」
気味に場所を確保しシャッターを切るのだ。
数ある中でコイツがイチバン美人だった。

池をクルッと歩くとティピーの周辺には
DJが披露する音楽を聴き、揺れている人たちが集まっていた。
そんな中でも僕は気にせずシャッターを切るのだ。

そうこうしていると、
レトロなフィルムカメラをぶら下げた若いお兄ちゃんが
後ろから僕のカメラの液晶画面を覗き込んできた。
どうやら灯りが池に反射しているのを撮りたいらしく
僕のカメラでそれを確認すると
じゃあ俺も撮っておこうとシャッターを切った。
そのお兄ちゃんは
「ありがとう。良かったら飲んで。安いやつだけど。」
とワインを勧めてくれた。
それはとても飲みやすく、この雰囲気にぴったりな味であった。
「じゃ。俺もうちょっとこっちで踊ってるから。」
と、彼はまたティピーの前で仲間たちと揺れ始めるのだった。

撮るだけ撮ったら僕は引き返すことに。
違う場所では何かやっているようだが、なんだか疲れてしまった。
戻って寝よう。

キャンプサイトに戻ると
お隣さんはちょうど就寝準備にはいったところだった。
たぁさんが起きていた。
池のまわりがキレイだと教えると
今度は彼が散歩へ出て行った。
相変わらずひろんぼさんはお休みのようだ。
そしてまた同じときに
音楽ステージのほうから太鼓の音と雄叫びのようなものが聞こえてきた。
フェスはまだまだ続くのだ。

ビールをもう一本、体の中に流し込むと
徐々に体が冷えてきた。
0時に寝袋に潜り込むと
僕はそのままスッと眠りに就いた。